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大阪の特定建築物で空気環境測定を行う意義や目的

空気環境測定の意義と目的


延べ床面積が3,000㎡以上の店舗や事務所などに使用される建築物や8,000㎡以上の学校は特定建築物に指定されています。これらの建物は、建築物における衛生的環境確保に関する法律によって建築物環境衛生管理技術者の提出が義務づけられているとともに、法律で定められている管理項目のひとつに空気環境測定業務を実施しなければならないこととされています。大阪にも大規模なオフィスや商業施設などが数多くありますが、そのほとんどが特定建築物に指定されています。それらの多くは、デザイン性や芸術性に富んだ建築物が多く、全館空調管理が行われているため、窓を使って空気の入れ替えをするようなことはめったにありません。
ショッピングや食事を楽しんでいても温度や空調に不満を抱くことがないほど、完璧にコントロールされているように思えます。しかし、家庭のエアコンがすぐにホコリやカビで汚れてしまい、放っておくと体に害のある空気を循環することになる場合があるように、大型の建築物のなかでも、空調設備の汚れやメンテナンス不足によって、空気が汚れたままになっている可能性があるのです。厳寒期、ストーブやファンヒーターを使用する場合は、定期的に窓を開けて換気を行いますが、大型施設ではそれができないばかりか、通常は空気が送り届けられることのない地下フロアが広がっており、空気に問題が生じると大きな被害が出ることも考えられます。
人間が生活する環境として問題がないかどうかについて、2カ月に1回程度、空気環境測定をするのはこのような理由からです。また、商業施設などでは頻繁に増築や改築をしてフロアの刷新を図ることがよくあります。その際に、建材に含まれる有毒物質の影響があるかどうかについて検査するのも大切な目的です。

空気環境測定の内容


空気環境測定は、ビルの管理を任されている管理士が、外部のメンテナンス業者に発注して行うのが一般的です。不特定多数の人々が利用する大型施設は、大阪にも数多くありますが、空気に何らかの異常が認められた場合、あっという間に多人数の被害者が発生する可能性が高くなるため、定期的な検査を欠かすことができません。人間には感知できない空気の汚染を早期に把握し、何らかの対策をとることで事故を防ぐことができるのです。測定項目は、一酸化炭素、二酸化炭素、温度、湿度、気流、浮遊粉塵の6項目が基本となっており、室内で測定する場合は、室内の中央部や隅などで床上75cmから150cmの範囲で測定することになっています。午前と午後の1日に2回測定するのが一般的で、通常通りの営業や仕事を行っている最中に実施することになります。
大型商業施設のようにフロアが何層にも渡って重なっているような建物の場合は、フロアごとに検査を行わなければならないため、時間がかかります。これは、特定の場所だけを抽出して検査を行うのではなく、全ての場所において空気環境が適切に維持されているかを確認するためであり、とても大切なことです。維持管理基準は、浮遊粉じんの量が空気1立方メートルにつき0.15mg以下、一酸化炭素の含有率が100万分の10以下、二酸化炭素の含有率が100万分の1000以下、温度が17℃以上28℃以下、相対湿度が40%以上70%以下、気流が1秒間につき0.5m以下、ホルムアルデヒドが1立方メートルにつき0.1mg以下とされており、基準を満たしていない場合には、ビル管理者が適切な措置を行わなければなりません。

シックハウスと空気環境


現在では、新築で家を建てたり、リフォームしたりする際にも、使用される建材には細心の注意が払われるようになっており、昔、大きな問題になったシックハウス症候群の原因となる化学物質が検出されることは少なくなりました。しかし、現在でも、大阪をはじめとして全国で、シックハウスやシックスクール、シックビルディングなどの化学物質調査を兼ねて室内の空気環境測定を行って評価をすることはよくあります。ホルムアルデヒドのほか、接着剤や防腐剤に含まれているアセトプルデヒド、溶剤や塗料などに含まれているエチルベンゼン、トルエンやキシレン、防虫剤や防臭剤に含まれているパラジクロロベンゼン、断熱材に含まれているスチレンなどを精密に測定することもでき、問題のない環境かどうかを科学的に調査することが可能です。
仕事だけでなくレジャーでも大型建築物を利用して、ほとんど一日中室内で過ごすことも珍しくない現代、建物の中の空気が人々に及ぼす影響は計り知れないものです。本来、自然の風を取り入れ循環されるはずの空気が、人工的に管理され、つくりだされるようになり、個人の居心地のよさや悪さを基準にできない環境のなかで生活することが多くなっています。ビル管理者には、このような状況をきちんと理解して、常に安全で健康に害を及ぼさない空気環境を維持することが求められています。大阪市内では、格安料金で最新機器を使った測定が可能な企業に依頼することもできますので、一度相談してみてはいかがでしょうか。人間が生きていくうえで必要不可欠な空気に関わる業務は、信頼と実績のある企業に依頼するのがおすすめです。

 
 
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