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ビルメンテナンスとホルムアルデヒド測定の必要性

ホルムアルデヒドとは



1990年代後半から2000年代はじめのころ、人体に有害であるということで危険視されたホルムアルデヒドが最近また注目されるようになりました。これは、リーズナブルに販売されているネイルの中から検出されたことから問題視されるようになりました。体に良くないということは言われていますが、実際にはどのようなものでありどのような害があるのかということまでしっかりと理解していない人も多いものです。そこで、改めて知識を身につけておくことが必要であると考えられています。

ホルムアルデヒドというのは無色透明の気体です。匂いの強い刺激臭があるのですが、水に混ぜて水溶液にするとホルマリンになります。ホルマリンというのは、タンパク質を固めて腐りにくくするためにホルマリン漬けとして人体や動物の標本見本の作成に使われています。ホルムアルデヒドは粘膜に対して強い刺激性があります。そのため、液体や気体のものが体内に入ったり付着したりすると、呼吸器や目、喉は激しい炎症を引き起こし、皮膚も焼けただれたような痛みを伴って炎症を起こします。また、2009年には国際がん研究機関の研究により骨髄性白血病の原因物質として特定されていますし、2010年には米国環境保護庁により白血病、ホジキンリンパ腫、上咽頭がんのユニットリスクにもなると公表されています。

日常生活で使用することや触れることはないと思う人も多くいるものですが、ネイルから出てきたように日常生活の中で私たちの身近にあることがあります。1990年までは農薬登録を受けていたので稲のいもち病やジャガイモの黒アザ病の予防として殺虫剤がわりに撒かれていました。また、接着剤や塗料、防腐剤の成分の一部であるために建築資材の中にも使用されているものがあります。



シックハウス症候群



ホルムアルデヒドの危険性が挙げられるのがシックハウス症候群です。これは、症状としては様々ですが、目がチカチカする、吐き気を感じる、頭痛が続く、肌に湿疹が出る、鼻水や涙が出る、倦怠感が続く、といった症状が現れます。花粉症や季節の変わり目の風邪といったマイナートラブルのような症状であるために気づかない人も多いのですが、このような症状が出ていて、なおかつ直近で新しい家具を購入していたり自宅のリフォームや新築物件への引っ越しをしたりといったことがあれば、シックハウス症候群の可能性があります。

シックハウス症候群の原因と言われているのは、ホルムアルデヒドやトルエン、キシレン、パラジクロロベンゼン、アセトアルデヒド、フェノブカルブといった建築資材に用いられる防腐剤や防臭剤、接着剤、塗料やシンナーに含まれる化学物質です。これらが家の建材に用いられていたり、家具やカーペット、壁紙、衣類の防虫剤、殺虫剤といったものに含まれていることで吸引する原因となり、体内に支障をきたすのです。

昔の家というのは隙間風が吹くことが多くありました。これは窓やドアのところに少しの隙間があり機密性が低いことが原因でした。それが、最近では技術の進化や資材の増加に伴い、断熱効果や機密性が向上し隙間風が入らないものが増えています。そのために、自宅内にある有害物質を含んだ家財や建材から出てくる化学物質が室内を汚染し、健康被害を出しているのです。自宅にいると目が痛かったり、頭痛、吐き気がする、といった症状が出る場合には有害物質が室内に滞留していることが原因でシックハウス症候群になっている可能性があります。



ホルムアルデヒド測定



ビル管理法により、マンションや病院、商業ビルといったビル建物というのは新築や大規模補修、リノベーション等の模様替えを行った後、最初に迎える6月から9月までの間にホルムアルデヒド測定を受けなければならないと決められています。分析方法としては、検知管や簡易測定器を用いてのDNPH捕集-高速液体クロマトグラフ法、AHMT吸光光度法、その他、厚生労働大臣が指定する方法での分析が必要とされており、建物の各階、通常使用している時間帯に行う必要があります。

この検査というのは個人で行うこともできます。測定器はインターネット通販やホームセンター等でも販売されていますし決して難しい作業でもありません。しかし、ビル利用者やテナント入居者が少しでも安心安全に利用して行くためにもプロに依頼する方が望ましいです。

ビルメンテナンス業者の中にはホルムアルデヒド測定をしてくれる業者があります。この業者に依頼する際には合わせて空気環境測定を行うことがおすすめです。空気環境測定も特定建築物であるビル建物であれば年に6回の測定が義務付けられています。そこで、特定建築物であれば空気閑居測定と一緒に行うことで施設内を測定員が巡回する機会も最小限に抑えることができますし、業者によっては同時に行うことで割引サービスをしてくれるところもあります。プロに依頼をすれば、最新の正確に測定できる本格的な機器を用いての点検・検査をしてもらうことができますし、測定結果についても詳細にまとめられた報告書を作成してもらえますから、検査してもらっておけば有害物質が発生しないという安心感の下でビル利用ができます。




 
 
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