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ビル管理の仕事、メンテナンスについて
ビル管理の仕事は、ビルという様々な設備が組み合わさって稼働する巨大な空間をコントロールする裏方役のような仕事です。所業用、またはビジネス用のビルでは、電力設備、給排水設備、空調設備、機械設備、ボイラー設備など、様々な設備が絶え間なく稼働して成り立っています。もし、これらに異常が出てしまうと、ビルの利用者に大きな影響が出てしまいます。そのため、日々、定期的に異常がないか、計器のチェックや、目視・異音チェックなどを行って保守していく必要があります。また、設備によって、法令で決められた人数の有資格者を配置する義務や有資格者による作業を義務付けられているものもあります。また、ビル管理は、単なる施設保守に留まらず、日々の施設の運行において、いかに水光熱費やコストを削減し、省エネを実現させるか、また、施設の老朽化に備えて、計画的に修繕計画を立てて修繕を実施していくかなど、計画性のある管理が求められています。
主に、ビル管理は、担当物件に常駐し、事務所を拠点にして、様々な設備の管理を行います。場合によっては、ビル利用者からの苦情対応などの業務もあります。電力設備を管理する場合、数千~数万ボルトという高圧電流を受電し、エレベーターや照明、各部屋のコンセントに適量の電気を分配して流すため、ショートや漏電により、設備が麻痺しないよう、電力計、電圧計、電流計を監視し、管理していきます。建物の規模によっては、第2種・第1種電気工事士や電気主任技術者などの資格を持っていなければ、作業が出来ない場合もあります。その他に、室内の温度、湿度、換気を管理し、冷暖房機を運転していく空調設備管理に関する業務や、受水槽、貯水槽、ポンプ、排水などの管理・点検・保守、エレベーター、自動ドア、エスカレーターなどの機械設備の管理・点検・保守、空調やポンプ、給湯装置などに必要なボイラー装置の管理・点検・保守、各施設の巡回・点検・清掃などがあります。各設備に異常があった場合、メンテナンス業者への手配を勧めたり、法令によって決められたメンテナンスの年間の保守計画を立てて、時期が来たらメンテナンス業者に手配することも業務の一つです。これらの業務を行うにあたって、専門的な知識が求められます。そのため、ビル管理業界では、資格を持っていると手当が付くなどの優遇があることが多いです。第2種電気工事士や、乙種4類危険物取扱者、消防設備士、ボイラー技士などは、必要性の高い、人気の資格です。