空気環境測定の最新機器
空気環境測定
空気環境測定業務はビル管理法に則った法的業務です。空気環境測定は、建築物における衛生的環境の確保に関する法律について定められております。3000u以上の建物、いわゆる特定建築物では、年6回の測定を行わなければなりません。
当社の業務は、「建物の中で働かれている方のお客様に衛生的な環境を提供する」という重要な仕事です。当社が環境測定というサービスを提供させていただき、より正確な数値を出すよう徹底しております。
最新の測定器と徹底した管理
当社では、矢崎総業 YEDP(YSA−801)測定器を導入しております。この測定器は、建築物における衛生的環境の確保に関する法律(通称 ビル管法)で定められた6項目(温度・湿度・気流・CO・CO?・粉塵)を約1分間という短時間で測定いたします。
1台で6項目の検査をスピーディにこなすことができ、かつ報告書作成も専用のソフトがあるため迅速におこなえます。当社では測定日から3日以内に報告書の発送手続きを行っております。そのため結果報告書は、7営業日以内にお客様のお手元に届くことをお約束しております。
また粉じん計は、吸引した粉じんが機器内に蓄積することや経時的な変化により、ゼロ点あるいは計数値に微妙な変化が生じます。通常ですと取扱説明書に沿って測定後のクリーニングや校正(ゼロ点と標準カウント数の調整)により、粉じん計の感度を維持することができます。
ただ、長期間の使用や著しく高濃度な環境の測定を行った場合などの後には、通常のクリーニングや校正では、感度を正常な状態に戻すことが出来なくなる場合があり、光学系部分、配管やポンプ部分の分解、クリーニングが必要となります。
そこで当社では、年1回の法定による粉じん計の校正の他に、月2回一酸化炭素(CO)、二酸化炭素(CO2)、温度、湿度の社内での任意校正を行っております。測定器の校正をここまで徹底し正確な数値をお客様にご提供するための取り組みです。
空気環境測定の機械について
昔は6項目全てばらばらの測定器で測定を行っていたのですが、それが年々技術の進歩に伴いだんだんと集約され、およそ15年前に一つで6項目全てを測定できる一体型の機器が開発されました。
しかし当時の機械は机の4分の1程度のスペースを占領し、車に積まないと運べないくらい大きくて重いものでした。
ちなみに、一体型の機器が販売される以前も測定器がばらばらで複数台あったため車でないと運べなく不便なものでした。
当社で現在使用している測定器は矢崎総業のもので、当時では業界最小の測定機器ということで、今までの半分程度の大きさになりました。これは手で持つことができる大きさで、重量や移動性が大きく改善されました。そのため車でなくても車輪がついているので手で運ぶことができ、電車にでも持ち運びができるということで評判になりました。その後性能もどんどん良くなりました。現在ではスマートフォンと同じくらいの大きさの操作端末にすべてのデータを打ち込むことができるようになりました。
また、測定したデータをその場で自動的に打ち込み、それをパソコンに移してプリントアウトすることもできます。作業性を考えると、以前の10倍程度は早くなっています。大昔はデータを一つ一つ手書きで残し、それをすべてワープロで打ち込んでプリントアウトするという作業だったため、とても時間がかかっておりました。
現在は、測定してパソコンに移すだけなので30分もあればしっかりとした報告書を作ることができます。もちろんデータは自動的に入力しておりますので、間違いはありません。
お客様の方にはプリントアウトしたものを早ければその日のうち、遅くても3日以内には発送いたしますので、7営業日以内でお手元に届くようにしております。
しかし現在でも一体型ではない測定機器を使用している会社もあります。それは機械の価格が相当違うからです。6項目ばらばらの機械で測定する場合、合計100万円以下で手に入りますが、一体型となるとどのメーカー製のものでも200万円くらいはします。
そのため当社ではレンタル会社からレンタルしています。最初は1台から始めましたが、現在では10台にものぼります。月間で平均7台利用し、500現場測定で訪問しております。
そこまでして当社が一体型を利用するのは、その正確さとコンパクトさからです。小さな測定機器より性能が高い大きな機器もありますが、その場合使い勝手がとても悪いのです。コンパクトな測定機器でも法律に則った測定範囲内はすべてクリアしているので、業務には全く問題がありません。
機器の誤差測定と校正
粉じん計に関しましては、毎年校正必ず校正しなければなりません。それ以外の測定機器も、法律では定められていませんが随時誤差測定を行い、常に万全な状態となるように心掛けております。
一酸化炭素、二酸化炭素、あるいは温度、湿度計の機器に関しては、2週間に1度の校正を行っています。これも法律では定められていませんが、メーカーから多少の誤差が出ると言われていますのでお客様に正確な数値をご提供するために行うことにしています。
ガス校正は基準値を決め、指定された範囲内となるかどうかの測定をしています。測定してずれていた場合には、指針をずらして誤差を0にすることができます。