建築設備定期検査|重要な4つの検査項目と信頼できる業者選びのポイントを解説|お役立ちコラム

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2025.05.12

  • 建物設備管理
  • 建築設備点検

建築設備定期検査|重要な4つの検査項目と信頼できる業者選びのポイントを解説

目次

建築設備定期検査

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建築設備定期検査は、建物を利用する人々の安全を守るために欠かせない点検です。

しかし、「実際にどの設備を、どのような項目で検査するの?」という疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、建築設備定期検査で確認する主な検査項目を、初めての方にも分かりやすく解説します。さらに、検査項目ごとに押さえておきたい業者選びのポイントも丁寧にご紹介します。

ぜひこちらを参考に、日頃から適切な点検を行い、事故のない安心・安全な建物環境の維持にお役立てください。

建築設備定期検査で「業者選び」が重要な理由

建築設備定期検査は、依頼する業者によって検査内容や提案の質に大きな違いがあります。ここでは、業者選びが重要な理由を解説します。

法令違反や報告ミスを防ぐため

建築設備定期検査は、建築基準法に基づく法定点検です。不適切な業者に依頼してしまうと、「検査内容が法令基準を満たしていない」「報告書に記載ミスや不足がある」「提出期限に間に合わない」といった事態になりかねません。その結果、行政から是正指導を受けたり、余計な費用と手間がかかったりすることもあるため、注意が必要です。

不要な工事や過剰な指摘を避けるため

知識や実績が乏しい業者の場合、不要な修理を勧められることや、過剰に不安をあおられてしまうケースがあります。信頼できる業者であれば、緊急度や優先順位を整理し、予算に配慮した現実的な提案を行ってもらえるため、納得感のある判断ができます。

人命を守る設備をチェックする、重要な検査である

建築設備定期検査の対象となるのは、火災や停電、事故などの非常時に、建物を利用する人の命を守るための重要な設備です。知識・経験不足の業者の場合、重大な不具合を見落としたり、必要な改善点が指摘されなかったりすることがあります。こうした見落としは、万が一の際に大きな事故につながる可能性があるため、業者選びはとても大切です。

建築設備定期検査の検査項目と業者選びのポイント

ここからは、建築設備定期検査の具体的な項目と、それぞれの検査に適した業者選びのポイントをご紹介します。

建築設備定期検査では、主に次の4つの設備を対象に点検を行います。

・給排水設備
・換気設備
・非常照明設備
・排煙設備

建物の用途や所在地の特定行政庁の定めによっては、一部の設備が検査対象外となる場合があります。また、建築設備定期検査そのものの報告義務がないケースもあるため、検査を行う前に、建物が所在する地域の特定行政庁が定める報告対象や条件を確認しておくことが大切です。

それでは、各設備の検査項目について、詳しく見ていきましょう。

1.給排水設備

 

日常生活に欠かせない、水の給水と排水を行う設備です。公共の給水管から水を受け取り、受水槽に貯めたり、給水ポンプを使って各家庭や事務所に直接届けたりします。

給排水設備検査では、建物内の飲料用給水設備と排水設備について、安全性や衛生面に問題がないかを確認します。

給水設備の検査内容

・高置水槽・受水槽が、汚染の恐れがない場所に衛生的に設置されているか
・水槽の清掃・消毒・水質検査の実施記録の確認
・通気管・水抜き管・オーバーフロー管などが適切に設けられているか
・給水ポンプが正常に運転しているか
・配管に腐食・漏れ・劣化がないか

排水設備の検査内容

・排水配管の劣化状況
・排水トラップ・排水槽の設置状況および点検・清掃の実施状況
・阻集器(グリストラップなど)の清掃状況
・他の配管と誤って接続されるクロスコネクションが起きていないか

※検査は目視で確認できる範囲が対象となり、隠蔽部や埋設配管は原則対象外です。
※給排水設備検査は行政によっては検査対象外となる場合があります。

検査後に必要な日常的な維持管理

建築設備は、検査を行った後も日常的な維持管理を続けることで、安全性と衛生環境を良好に保つことができます。定期的な清掃や点検を怠ると、悪臭や詰まり、衛生面のトラブルにつながるため注意が必要です。

・高置水槽・受水槽:年1回以上の清掃・消毒・点検を行い、衛生状態を保つ
・排水槽:定期的に清掃・点検を実施し、汚水や沈殿物を除去して悪臭を防止
・グリストラップ(飲食店厨房など):定期的な清掃・点検を実施
・排水トラップ:定期的に通水し、封水切れによる悪臭の侵入を防ぐ
・ルーフドレン(屋上排水口):ゴミ詰まりがないか確認し、排水状況を維持

 

「給排水設備点検」の業者選びのポイント

給排水設備の点検を依頼する際に、押さえておきたい業者選びのポイントをご紹介します。

①給水・排水の両方に精通しているか

給排水設備は、給水設備と排水設備が一体となって機能するシステムです。片方の知識だけでは適切な検査は行えませんが、実際には給水または排水のどちらかを専門とする業者も少なくありません。給水・排水の構造や関連法令を総合的に理解し、両方の設備に対応できる業者を選びましょう。

②衛生管理・水質管理の専門知識があるか

給水設備は利用者の健康に直結します。水槽の管理状態、清掃履歴、水質基準など、衛生管理の専門知識と実務経験が豊富な業者なら、見落としやすいリスクも的確に指摘できます。過去の検査実績や保有資格も確認しておくと安心です。

③検査後のフォローと改善提案まで対応してくれるか

検査だけ実施し、不適合箇所の対応はお客様任せという業者も存在します。「異常が見つかったが、どう対処すべきか分からない」という事態を避けるため、具体的な改善提案や修繕の相談にも対応してくれる業者を選ぶことをおすすめします。

2.換気設備

換気設備は、室内に新鮮な空気を取り入れ、汚れた空気を排出するための設備です。換気扇や排気フードなどが代表的で、酸素不足やガスの滞留を防ぎ、事故を未然に防止する重要な役割を担っています。

換気設備の主な検査対象

換気設備の検査では、以下の4つを対象に点検を行います。

無窓居室

無窓居室とは、換気に有効な窓(開口部)がない、または基準に満たない部屋を指します。建築基準法では、こうした部屋には機械換気設備の設置が義務付けられています。

 

※有効な開口部は、床面積の1/20以上が必要です。

<無窓居室の検査内容>

・機械換気設備が正常に作動しているか
・必要な換気量が確保されているか
・空気の流れに問題がないか

 

換気量は風速計を使用して測定します。機器の故障、フィルターの汚れ、ダクトの詰まり、部屋用途の変更などにより、必要な換気量が不足しているケースもあります。

 火気使用室

火気使用室とは、ガスや石油などの燃焼機器を使用する部屋のことです。厨房や給湯室などが該当します。

火気使用室の検査内容

・燃焼機器に対して必要な換気量が確保されているか
・換気フードの換気量測定

ガス機器の増設や高出力機器への入替えにより、換気能力が不足している場合があります。
また、フードフィルターの油汚れは換気量低下の原因となるため、定期的な清掃が重要です。

居室等

居室等とは、劇場・映画館など、不特定多数の人が利用する客席のある部屋を指します。

多くの人が出入りするため、一般的な部屋よりも大きな換気能力が求められます。

居室等の検査内容

・最大収容人数に対して必要な換気量が確保されているか
・換気量の測定(風速計)
・給気口・排気口の設置位置や状態
・ダクトや換気系統の劣化・不具合の有無

防火ダンパー

防火ダンパーは、火災時に炎や煙がダクトを通じて広がるのを防ぐ設備です。

本来は「防火設備定期検査」の対象ですが、換気設備の風道に設置される設備であることから、換気設備検査とあわせて点検が行われています。

検査後に必要な日常的な維持管理

換気不良による事故を防ぎ、設備を長持ちさせるため、日常的なメンテナンスが大切です。

1〜2か月に1回を目安に行う清掃

・換気フード
・換気扇
・排気ガラリ
・グリスフィルター

定期的に実施したい専門清掃

・ダクト内部に付着した油汚れやほこりの除去

「換気設備」の業者選びのポイント

換気設備の点検を依頼する際に、押さえておきたい業者選びのポイントをご紹介します。

①換気量測定・気流確認の技術と実績があるか

換気設備の検査では、「動いているか」だけでなく、必要な換気量が確保されているかが重要です。風速計を用いた換気量測定や、室内の空気の流れを適切に判断できるなど、測定・判定の実績が豊富な業者を選ぶことで、見落としのない検査が行えます。

②建物の用途に応じた基準・リスクを把握できているか

無窓居室、火気使用室、不特定多数が利用する居室など、換気設備に求められる基準は部屋の用途によって異なります。建築基準法や関連法令を正しく理解し、用途変更や機器増設による換気不足のリスクも見抜ける業者なら、的確な指摘が期待できます。建物の用途を確認せずに見積や検査を進める業者には、注意が必要です。

③清掃・改善まで含めた現実的な提案ができるか

換気不良の原因は、機器の故障だけでなく、フィルターの目詰まりやダクト内の汚れであるケースも多くあります。清掃で対応可能なのか、設備改修が必要なのかを明確に区別し、コストと効果のバランスを考えた具体的な改善提案ができる業者を選びましょう。最初から大がかりな工事を前提とせず、緊急度を整理して説明してくれる業者は信頼できます。

3.非常照明設備

非常照明設備は、火災や地震などで停電が発生した際に自動的に点灯する照明設備です。

災害時に必要な明るさを確保することで、安全で速やかな避難を可能にし、火災発生箇所の確認や消火活動を支援する重要な役割を担っています。

非常照明設備の検査内容

・点検用ひもを引き、予備電源(蓄電池・バッテリー)で正常に点灯するか
・照明器具が適正な種類(白熱灯・蛍光灯・LEDなど)であるか
・照度計を用いて明るさを測定し、基準となる照度が確保されているか
・蓄電池や自家発電機などの電源に不良がないか
・電線の接続方法が適切で、異常や劣化がないか

非常照明と誘導灯の違いについて

非常照明設備と混同されやすい設備に誘導灯があります。

非常照明設備:非常時に室内を明るく照らすための設備

誘導灯:避難経路や出口の方向を示すための設備

目的が異なるため、誘導灯は非常照明設備の検査対象には含まれません。

検査後に必要な日常的な維持管理

いざという時に安心して使えるよう、日頃の管理を心がけましょう。

・非常照明の光を遮る障害物を置かない
・球切れやランプの劣化による照度低下がないか定期的に確認・交換
・点検用ひもを引き、非常照明が正常に点灯するか定期的に確認

「非常照明設備」の業者選びのポイント

非常照明設備の点検を依頼する際に、押さえておきたい業者選びのポイントをご紹介します。

①バッテリー・電源まで含めて総合的に点検できるか

非常照明設備は、停電や火災などの緊急時に確実に点灯しなければなりません。バッテリーの劣化や配線の不良など、通常時には発見しにくい不具合を見逃さないためにも、非常用照明の点検実績が豊富で、緊急時の動作確認に精通した業者を選びましょう。

②点灯確認だけでなく「照度」まで確認できるか

非常照明は「点灯するだけ」では不十分で、避難経路に必要な照度基準を満たしているかが重要です。照度計を使った正確な測定ができ、白熱灯・蛍光灯・LEDなど器具の種類ごとの基準を理解している業者なら、法令に適合した適切な検査が期待できます。見積や打ち合わせの段階で、照度計による実測を行う説明があるかどうかは、重要な判断材料です。

③検査から報告・是正対応まで一貫して任せられるか

非常照明設備の検査は、実施して終わりではなく、検査結果の整理や報告書の作成、行政への提出、不備があった場合の是正対応まで確実に行うことが求められます。工程ごとに業者が分かれると、窓口が増えて手間やコストがかさみがちです。検査から是正まで一貫して任せられる業者であれば、対応もスムーズで管理負担の軽減につながります。

4.排煙設備


排煙設備は、火災などの不測の事態が発生した際に、室内に充満する有害な煙やガスを建物の外に排出するための設備です。煙は視界を奪い、呼吸を困難にするため、避難の妨げとなります。排煙設備は、安全な避難経路を確保し、人命を守るために欠かせない重要な設備です。

排煙設備の検査内容

・排煙口の周囲に障害物がなく、排煙を妨げていないか
・排煙口の取付状態や腐食・劣化の有無
・排煙機の設置状況と、排煙ダクトに空気漏れがないか
・排煙口の開放と同時に、排煙機が自動で起動するか
・予備電源(自家用発電装置・直結エンジン)が正常に作動するか
・ダクトとの接続部分に亀裂や異常がないか
・モーターやエンジンに異音・振動・異常な発熱がないか

排煙設備の検査対象について

建築設備定期検査で対象となるのは、機械排煙設備です。

・機械排煙設備とは

火災時に、機械の力で強制的に煙を排出する設備です。屋上などに設置された排煙機本体と、各階の排煙口がダクトでつながっており、手動操作や感知器との連動によって作動します。

一方、排煙窓などの自然排煙設備については、「建築設備定期検査」ではなく、特定建築物定期調査の対象となります。

検査後に必要な日常的な維持管理

排煙設備を万一のときに確実に使える状態に保つため、日常管理も重要です。

・排煙口は常に閉鎖状態を保ち、周囲に物を置かない
・年1回の定期検査で作動確認を行う
・手動開放装置は、すぐに確認・操作できる位置に表示・整理しておく

「排煙設備」の業者選びのポイント

排煙設備の点検を依頼する際に、押さえておきたい業者選びのポイントをご紹介します。

①作動確認だけでなく「仕組み」まで理解して検査できるか

排煙設備は、排煙口だけでなく、感知器や手動開放装置、制御盤など複数の機器が連動して初めて機能します。そのため、単に「開いたかどうか」を確認するだけでなく、連動の流れや設計意図を理解したうえで検査できる業者を選ぶことが大切です。設備全体を把握している業者なら、異常の原因特定や的確な指摘が期待できます。

②建物の用途や構造に応じた判断ができるか

排煙設備に求められる基準は、建物の用途や規模、天井高さ、区画構成によって異なります。図面と現場の両方を確認し、実際の使われ方を踏まえて検査できる業者なら、形式的ではない実情に即した点検が可能です。建物の用途を確認せずに見積や検査を進める業者には、注意が必要です。

③検査から是正対応まで一貫して任せられるか

排煙設備の検査は、点検後の報告書作成や行政提出、不備があった場合の是正対応まで行う必要があります。工程ごとに業者が分かれると、コストや手間がかかるだけでなく、業者間での認識のずれが生じます。検査から改善提案、是正対応まで一貫して任せられる業者であれば、負担を抑えながらスムーズに管理できます。

まとめ

建築設備定期検査は、建物を利用する人々の安心・安全を守るために欠かせない法定点検です。「給排水設備」「換気設備」「非常照明設備」「排煙設備」という4つの主要な設備点検には、それぞれ高い専門性が求められるため、業者選びは慎重に行うことが大切です。

信頼できる業者へ依頼することで、法令を遵守できるだけでなく、人命に関わる重大な事故の予防や、将来的なコスト削減にもつながります。業者選びの際は、以下のポイントを参考にすると安心です。

建築設備定期検査の業者選びのポイント

① 豊富な検査実績がある

② 検査後の改善提案やフォロー体制が整っている

③ サービス内容に対して納得感のある価格である

④検査から是正対応まで一貫して依頼できる

東和総合サービスでは、国家資格を持つスタッフが丁寧に検査を行い、検査後には無料で改善提案を実施しています。「点検して終わり」ではなく、その後の改修工事や日常のビル管理まで、幅広くサポートいたします。

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